“ミスター・『やれんのか!』”として頑張ります!

 19日の昼過ぎ、DEEP OFFICIALGYM IMPACTには30名を越す報道陣が詰めかけ、青木の公開練習を今か今かと待っていた。しかし、一向に練習は始まらない……。佐伯繁DEEP代表によると、この日の青木は“心”をテーマに、メンタルトレーニングの一環として空手特訓を行う予定なのだが、その“心”を教えるべき空手の先生、ブラジル人のLUIZ(ルイス)がなんと遅刻……。今まさにDEEP OFFICIALGYM IMPACTに向かっているという事態に、公開練習を前に囲み会見が行われることとなった。
「LUIZのヤツ、まったく遅刻しやがって! ボクは怒っていますよ! あとで一方的にぶちのめします!」と、プリプリ怒りながら報道陣の前に姿を現した青木。カルバン戦まで2週間を切り「良好です!」とまずはグッドコンディションをアピールした。
 今まで73kg以下のクラスで闘ってきた青木だが、今回の一戦は70.3kg契約。この契約体重について青木は、「世界的に見て73kgというのはない階級だから、それを押し通すのもなと思ったんで。それに、来年以降は世界に打って出たいので、70.3kg(155ポンド)にシフトチェンジしようとも思っていたんです。現在は71kg。体重は問題ないです」と異論はない様子だ。
 対戦相手のカルバンについては、ビデオは「ちょくちょく」見ているものの、「ただ、向こうに合わせるつもりはないです。一方的にボクのわがままを押し付けます」とコメント。「青木真也は特異なグラップラー。“らしく”いきたいです」と、青木流で闘い抜くことを強調した。カルバンの注意すべき点については、「殴られたら効いちゃうんで、そこには注意したい」と打撃を警戒。「お互い一本かKOしかないでしょう」と完全決着を予告した。
 カルバンが打撃となると、青木の主武器はサブミッション。「だけど、1つ思うのは、(カルバンは)タップしないと思う。向こうも意地があるだろうし。絞めて落としてヨダレをダラ〜っとさせたい」とチョーク葬を宣言。最後は「PRIDEが異人さんに買われてから、うまくいかないことが多かった。でも、貫いたものもある。“ミスター・『やれんのか!』”として頑張ります!」と力強く語った。


ブラジル流空手特訓に青木もバカ負け

 囲み取材終了後、30分遅刻でLUIZが登場。青木が「お前、何遅刻してんだよ!」と怒りを露わにするも、LUIZは「小便がしたい」と気にせずトイレに直行だ。さらに、青木用に用意した空手衣が2メートル選手用サイズのものでブカブカだったりと、あまりのマイペースぶりに青木も苦笑。正拳突きや前蹴りなどの練習をこなした後、「このトレーニングで何を学んだ?」との質問に対し、青木は「時間に遅れようと気にしないという“不動心”を学びました(笑)」とバカ負けした様子だった。最後は佐伯代表が青木の肩を叩き、「カルバン選手はブラジルからアメリカに渡ったブラジル人。LUIZはブラジルから日本に渡ったブラジル人。似たようなもんでしょう(笑)。これでカルバン戦も大丈夫だな!(笑)」と笑い飛ばし公開練習を締めたのだった。■

 

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»プロフィール:青木真也

「(カルバンは)タップしないと思う。絞めて落としてヨダレをダラ〜っとさせたい」とチョーク葬を予告した青木真也


遅刻してきたLUIZに対し、青木は「お前、何遅刻してんだよ!」と頭をポカリ


気を取り直して空手特訓開始!


LUIZと前蹴り、正拳突きなどの空手技を繰り返した。カルバン戦では空手特訓の成果は出せるか!?


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