田村戦に向け体重を増量!?

 所はスパーリングパートナーの奥出雅之とのライトスパーで体をほぐした後、3分1Rのミット打ちを敢行。ワンツー、フック、ミドルキック、ヒザ蹴りを豪快にミットに叩き込み、打撃の向上ぶりをアピールした。ミット打ちが終わると、2分1Rのスパーリング。所はグラウンドで、対戦相手である田村潔司のような、スピーディな“回転体”を披露。瞬間的な速さで腕十字をビシッと極めるなど、好調さが窺える内容となった。
 公開練習終了後、ZSTの上原譲広報から所が田村戦に向け体重を増量していることを告げられると、所は体重計の前へ。目標は75kgとのことだが、なんと体重計が示したのは70.6kg……。奥出らから「おいおい、まだ4.4kgもあるじゃねえかよ……」と失笑がもれると、所も苦笑いだ。所は1年前から体重アップに着手しているが、「食べるようにはしているんですけど……」と、成果は出ていないことを告白。目標まであと4.6kgだが、「あっ、でも無理に食べたりして急に増やすことはしないです。動けなくなっちゃうんで」と、あくまでも目標であることを強調。屈託のない笑顔でマイペースを貫いた。


「対応できるだけの技術とスタミナを付ける」

 対戦相手に“憧れの人”田村潔司を希望したことについては、「たまたまボクの相手が決まらなくて、田村選手も相手がいなくて、『まず無理だろうな』と思ったんですけど、こういうチャンスは一生に一度と思ってお願いしました」と説明。
 実際に対戦が決定したわけだが、「ZSTの人からはいつもウソばっかり言われるので、最初は信じなかったんです(笑)。でも、周りの話を聞いていると、『どうやら本当っぽいな……』と。リングスの選手はみんな好きだったんですけど、田村選手は特にスピード、筋肉、大きい選手に立ち向かっていくところが凄い憧れました。山本(宜久)さんとの試合は伝説ですし、トーナメント決勝の(イリューヒン・)ミーシャとの試合、金原さんとの試合もよかった……」と遠い目。憧れの人との対戦決定が未だに信じられないといった様子だ。
 そんな“憧れの人”との対戦だが、「田村選手はめちゃくちゃ強い。『試合をやれるんだ!』って舞い上がっていたら、ひどい目に遭うと思います」と、ファイターとしてちゃんと気を引き締めていることを強調。「試合のテーマは“挑戦”。体重差以前に技術の差がありますので、対応できるだけの技術とスタミナを付けて、最高のコンディションで自分をぶつけたいと思います」と全力ファイトを誓った。■

 

»『FieLDS K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!』実施概要
»
»『2007.12.31 Dynamite!! | SPECIAL SITE』
»プロフィール:所英男

大晦日『Dynamite!!』で田村潔司と対戦する所英男が公開練習。力強いパンチをミットに叩き込んでいた


グラウンドでも動きの良さをアピール。素早い動きでスパーリングパートナーの奥出から次々とタップを奪っていった

体重増量中の所。目標75kgだが、体重計に乗ると……70.6kg。まだまだ先は遠い
「最高のコンディションで自分をぶつけたいと思います」と全力ファイトを誓った


Copyright (C) 2007 HERO-S Mail to:
Copyright (C) 2007 G.T.Entertainment, Inc. All Rights Reserved.
当サイトで使用している写真およびテキストの無断転載を禁止します。