公開練習では得意の打撃を存分に披露

 所の公開練習終了から3時間後、今度は田村が、所と同階級となるU-FILE CAMPの中村大介を伴い、公開練習を行った。まずは1分3Rの縄跳びで体を温めると、10分間に渡り左ミドルだけのミット打ち。所戦を想定して中村の構えるミットの位置を微調整しつつ、重たいミドルを何発も放った。次はパンチのミット打ち。ジャブから左ストレート、左ストレートから右フックなど、切れ味鋭いパンチを披露した。最後はパンチ中心のスパーリング。田村はパンチを的確に中村の顔面、腹部に当て、終始圧倒。同日に見せた所の動き同様、田村も公開練習で好調ぶりをアピールした。


「これは相手が所選手だからこそ言えること」

 公開練習終了後の囲み会見に先立ち、FEG広報から「田村選手より所戦に際し、何か提案があるとのことです」と発表されると、田村が報道陣の前で驚きのプランを提案した。その内容とは、『Dynamite!!』で行われる田村vs所戦を「できれば、“U-STYLE”ルールで行いたい」というもの。“U-STYLE”ルールとは、ダウンやロープエスケープが認められたロストポイント制を導入したルール。
 田村は、「エスケープがあると、試合の流れが止まらない。リスクを背負った動きもできます。対戦が決まって所選手のビデオを見たんですけど、『総合の中での目的意識が違うな』と思いました。相手だけじゃなく違う敵(観客)とも闘っているというのを凄く感じました。所選手は“U”を見て育った印象。『“U-STYLE”って何?』とは言わないと思います。“U-STYLE”ルールで闘って、お客さんに『凄かった!』と言われるような試合がしたい」と、今回の提案に至った経緯を語った。
 大会主催者であるFEGには、「(提案は)これから伝えます」とのこと。「これはあくまでもボクの言い分。それを投げて、あとは主催者に任せます」と、FEGに一任する姿勢だ。しかし、FEGがこの提案を受け入れない場合ももちろんある。「そういう時は、正式な試合の契約はまだしていないので……(笑)」と、試合をキャンセルする可能性もあることを示唆した。
 所がこの提案を受け入れるか否かについては「……分かりません」と語った田村。「でも、これは相手が所選手だからこそ言えることです。お互いのスタイルを出し切って、お客さんに語ってもらえるような試合がしたい」と熱望することしきりだった。
 この驚きの提案に対し、FEG、そして所はどんな答えを出すのか!? 今後の動向から目を離すな!!■

 

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»プロフィール:田村潔司

『Dynamite!!』での所英男戦を“U-STYLE”ルールで行いたいという意向を示した田村


この日の公開練習は打撃のみ。「特に意図はない。最近、打撃の練習をしていなかった」とコメント

所と同階級の中村大介を相手にパンチ中心のスパーリングを行った
もし提案が受け入れられない場合は、所戦キャンセルの可能性もあることを示唆した田村。さあ、どうなる!?


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