■カルバンは大晦日に再来日しファンにも謝罪

　会見には、『FieLDS やれんのか！大晦日！ 2007 Supported by M-1 GLOBAL』（12月31日／さいたまスーパーアリーナ）を欠場することとなったJ.Z.カルバン、そしてカルバンと対戦が予定されていた青木真也、『やれんのか！大晦日！2007』実行委員会の笹原圭一実行委員が出席した。
　まずは笹原実行委員から、「カルバン選手は今月17日の練習中に左足を負傷。医師の診断の結果、左内側靭帯断裂、完全なるドクターストップが掛かってしまいました。カルバン選手は、当初予定されていたとおりプロモーションのため20日に来日し、怪我を含めた話し合いの結果、歩くのもままならないため、正式に欠場することとなりました」とカルバン欠場を発表。カルバンと対戦予定だった青木の対戦相手に関しては、決定次第発表することを明かした。なお、カルバンは、この日の会見が終わった直後にブラジルに帰国。大晦日に再来日し、さいたまスーパーアリーナの会場でファンにお詫びの言葉を述べる予定だ。

■青木「J.Z.を責めないでほしいと思います」

　大会を欠場することとなったカルバンは、青木に対し「すみません」と謝罪すると、「注目されているカードだったので激しいトレーニングを行っていたところ、17日に怪我をしてしまって、試合ができなくなってしまった。今日ここに来たのはアオキに謝りたかったから……。そしてもちろんファンのみんなにも謝りたい。自分はファイターとしてのサムライスピリットがあるので、2006年HERO'Sミドル級トーナメントの時は手を壊した状態だったが最後まで闘いぬいた。今年のトーナメントも1週間前にヒザを悪くしたがチャンピオンになれるように最後まで闘いぬいた。しかし、今回は靱帯なんだ……。ファンのみんな、またこの試合が組まれることを期待してほしい」とコメント。
　怪我に至った状況については、「元々、9月の大会の1週間前に怪我していたが、（アンドレ・）ジダとの試合の時に左足に圧迫が掛かってしまい、試合が終わってからリハビリもしていた。そして、この試合に向けてブラジルのリオ（デ・ジャネイロ）のブラジリアン・トップチームでトレーニングしていたところ、友人であるミルトン（・ヴィエイラ）が試合に出るので一緒にハードトレーニングをしていたんだが、テイクダウンされた時に靱帯が完全に切れてしまったんだ。手術はこれから。全治までにどれくらい掛かるか分からないが、最低でも1カ月は掛かると思う」と説明した。
　カルバンと対戦する予定だった青木は、「非常に残念ですが、総合格闘技は激しいスポーツで、怪我をする可能性も高い競技です。誰も責めることはできません。ファンの方も残念だと思いますが、J.Z.を責めないでほしいと思います。J.Z.とは必ず闘うことになると思います。ファンの方にはちょっと待っていただけらばと思います。大晦日に関しては、スタッフの方に『（他の相手と）試合をさせてもらえますか？』と聞いたところ、『やってください』と返事をもらいましたので、なんか、（会見場の）空気が重いですけど（苦笑）、僕は前向きです。ベストな調整で大晦日を迎えたいと思います。青木真也の最高のものを見せたいです」と、カルバンとのドリームカードは消滅したものの気持ちは前向きであることを強調。そして、未定となってしまった対戦相手については、「誰でも！　無差別でも階級の試合でも、ファンの人が見たいというカードを組んでいただきたいです」と語った。

■両者ともに再戦を熱望！

　残念ながら今回は流れてしまったが、青木、カルバンともに再戦を熱望。青木が「（再戦を）強く思っています！」と語れば、カルバンも「アオキは一番のグラップラー。ゴミ（五味隆典）は一番のストライカー。オレは一番の選手と闘いと思っているので、来年以降、アオキとは必ず闘いたい」と返し、両者は固く手を握り再戦を誓い合った。
　笹原実行委員も、「ファンの方は青木選手とカルバン選手の試合を一番期待していたと思います。残念ですけど、こればっかりはしょうがないです……。このカードは今後、必ず実現していきたいと思います」と再戦に向け尽力することを約束すると、「早急に代わりのカードを組みますので、青木選手には頑張ってもらいたいです」とコメントした。■

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»プロフィール：J.Z.カルバン