■「対策がばれてしまうので練習は公開しない」
「この試合は自分にとってめったにないチャンス。本当に気合いが入っています。練習を見せると対策がばれてしまうこともあるので、公開しないと自分で決めました」
練習非公開について、まずはそう語ったホンマン。現在、ホンマンのトレーナーを務めているユン・ドンシクも「ヒョードル選手の弱点? まだ探せていないというか、細かいことは言えませんね」と言う。それどころか2人が一緒に練習を始めた時期さえ明かせないというのだから、徹底した秘密主義だ。だがそれは、ホンマン陣営の本気の表れでもあるだろう。
しかし、秘密主義の中から垣間見えるホンマン陣営の自信はかなりのもの。昨年大晦日の『Dynamite!!』で総合ルールに初挑戦しボビー・オロゴンに圧勝。今年6月の『Dynamite!! USA』でも、最終的に欠場となったもののブロック・レスナー戦が予定されていただけに、“ホンマンは総合でも強い”というのが関係者の一致した意見だ。ホンマン自身も「オープンフィンガーグローブはボクシンググローブより軽くて闘いやすい」と言う。ユンによれば、ホンマンの現在の完成度は60%。ただしそれは現時点での話であり「当日までには80%まで上がるでしょうし、そうなったら問題ない」とも。
■ユン・ドンシクが語るホンマンの身体能力
また、ユンはホンマンの恐るべき能力についても言及。
「私はジョシュ・バーネット選手と練習したことがあって、その力は感覚で分かります。そしてホンマン選手は、私が技術を教える前の段階でバーネット選手よりも筋力、ハードウェアとしての能力では上。ホンマンの身体能力は恐怖といっていい。試合で何が起こってもおかしくないでしょう。私自身、ホンマン選手とスパーリングをしても絶対にテイクダウンができない。私がヒョードル選手と闘ったら、一回くらいはテイクダウンできると思うんですが……。彼の身体能力は、自分の技術やパワーではどうにもできないくらいのレベルにあるんです。パウンドもヒョードル選手より数倍強い」
テイクダウンの攻防に関しては、シルムの経験がかなり役立っていると語るホンマン。ユンによれば、立ち技での打撃勝負だけでなくグラウンドで上になった場合、さらに下になった場合の秘策も用意しているという。
「どんな秘策かは試合でお見せします。その秘策が決まったら腕がもげる? そういったこともあるかもしれないですね(笑)。試合では何があるか分かりませんから」
何より、今回は「気合いの入り方が違う」とホンマンは語る。
「今までそんなことは一度もなかったんですが、大晦日の一日だけ、クレイジーになってメチャクチャに暴れたい。これまでの試合では“無”の状態で試合に臨んでいたんですが、今回は試合前にユンさんに一発もらって、気合いを入れてからリングに上がろうと思っています。“やれんのか!”ではなく“やれんのだ!”という気持ちですね」
明るいキャラクターで知られるホンマンが“狂える大巨人”と化す大晦日。果たして我々の目の前で、どんな光景が繰り広げられるのだろうか……。■
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