■「自分と噛み合いそうな感じがします」

──一番最近の試合が、2006年10月に行われた『PRIDE.32 “THE REAL DEAL”』でのフィル・バローニ戦。1年2ヶ月ぶりの試合となるんですけど、その間、どのような心境で練習を続けられてきましたか？
西島　『また総合をやるチャンスが必ずくる』と思って練習していました。今回チャンスをいただいたんで頑張ります。
──大晦日『Dynamite!!』でのメルヴィン・マヌーフ戦に向け心身ともに充実している印象を受けます。
西島　大晦日にリングに上がれるということがやっぱり嬉しいですね。大晦日はやっぱり格闘技界にとって特別な日ですからね。
──マヌーフ選手の印象を教えてください。
西島　アグレッシブであり、頭を使って闘うところもあります。強い選手だと思いますね。
──「頭を使って」というのは、マヌーフ選手のどういう部分を見て感じましたか？
西島　ただやみくもに振り回しているんじゃないんですよね。ちゃんと距離を取ってカウンターを狙っています。いい試合していますよね。
──プロボクサーの元チャンピオンから見てマヌーフ選手の打撃はどう評価されますか？
西島　ボクシングとはまったく違う打撃なんで、ボクシングだけで評価するのは難しいですね。総合では結構、強いと思う。
──マヌーフ戦で一番気をつけなければいけないところは？
西島　闘志が凄いですよね。精神力というか。
──マヌーフ選手の試合のビデオはご覧になりましたか？
西島　ユン・ドンシク戦だけ見ました。
──ドンシク戦を見た感想は？
西島　結構スピードもあって良い選手だなと。自分と噛み合いそうな感じがしました。ボクにとってはやりやすいタイプだと思います。向かってくるので、カウンターを取りやすいなあと思いますね。

■「ボクシングの強さを証明したいです」

──前回の試合の後の1年2ヵ月間で、どこを一番強化しましたか？
西島　寝技です。グラウンドでの動きですね。
──練習の何割をグラウンドの練習に費やしてきたんですか？
西島　7：3の割合でグラウンドの練習をしてきました。
──自信も付いてきたと？
西島　そうですね。（グラウンドでの）ディフェンスを重点的に練習して、ちょっとオフェンスもできるようになってきました。チャンスがあれば（一本を）取りたいなと思っています。
──勝利へのイメージはできていますか？
西島　はい。最後はパンチで決めたいですね。
──今月11日に行われた記者会見では「右ストレートでKOしたい」とおっしゃっていました。
西島　じゃあ、ここでは“左でストレートでKO”と言っておきましょう（笑）。
──ハッハハハハ！　マヌーフ選手は打撃戦に応じると思いますか？
西島　はい、思います。ファイティングスピリットじゃないですけど、マヌーフ選手はそういうのが凄くあると思います。間違いなく打撃で勝負にくると思います。
──ファンに対してはどんな試合を見せたいですか？
西島　最初、まずはマヌーフ選手がパンチを打ってきて、ボクはそれをよけると思うんですよ。
──まず、よける！（笑）。そして？
西島　マヌーフ選手のパンチは一発も当たりません。全部よけます。
──まだよけますか！（笑）。
西島　それで知らない顔をしてパンチで決めます（ニヤリ）。
──KOで決めると？
西島　ええ。時間は短くても長くても。とにかくボクシングの強さを証明したいですね。「ボクサーは強い」というのを、みんなに知ってもらえたらいいなぁと思います。
──分かりました。今後の目標を聞かせてください。
西島　次の試合に勝って、来年トーナメントがあれば出てみたいです。
──HERO'Sライトヘビー級トーナメントですね。
西島　そうです。
──それでは最後にファンへメッセージをいただけますか？
西島　いやぁ……（照笑）。
──こういうのは苦手ですか（笑）。
西島　ええ……（苦笑）。……え〜と、西島洋介です。『Dynamite!!』頑張ります。■

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