■強力な負荷が掛かり桜庭の動きが……

　ギシ……、ギシギシギシ……。
　桜畑道場（仮）の控え室の中から、なにやら金属の軋む音が聞こえる……。そして、控え室から桜庭が登場すると、その異様な出で立ちに報道陣の誰もが驚愕した。桜庭はなんと、『巨人の星』の“大リーグボール養成ギプス”よろしく、上半身に特殊ギプスを装着して姿を現したのだ。
　特殊ギプスには強力なバネを使用しているらしく、桜庭は苦悶に満ちた表情で一歩一歩、ゆっくり力強くリングへと向かう。そして3分1Rのミット打ちが公開されたのだが、負荷の掛かった状態でのパンチは超スロー。顔をゆがめつつ、「パシ……。パシ……」とパンチをミットに叩き込んだ。しかし、キックは違う。下半身にはギプスは装着していないため、いつも同様、素早く重い蹴りを繰り出していた。
　ミット打ちが終わると、桜庭のハートに火がついたのか、スパーリングパートナーの高橋渉を相手にアームロックを敢行！　さらに卍固めまで披露し、船木戦を前に心身ともに充実した様子を見せた。

■ギプスを付けての入場も示唆

　公開練習終了後に行われた囲み会見で、このギプスの名が“Dynamite!!・HYBRID養成ギプス”であることを明かした桜庭。1カ月前に桜庭のお父さんから「一日中付けとけ！」と言われた桜庭は、「船木さんは凄い体なんで、これで鍛えよう」とギプス装着を決意。「最初の頃は動くことすらできなかった」ようだが、「壁に穴を開けて、そこに正確なパンチを打つ」練習などを繰り返し、「スピードが上がりました。あと、根性も付きましたね」と、確実に効果が出ていることを告白した。「毛が挟まると痛い……」のが玉にキズだが、「これを外したときが楽しみ。凄く体が軽くなっていると思います」と期待。「試合直前に……、いや、リングに上がる直前に外すかも……」と、ギプスを付けての入場を示唆した。
　船木戦まであと4日だが、「今日明日と最終調整して、あとは疲れを取るだけ」とグッドコンディションであることを明言。しかし、大会直前であるにもかかわらず、この日も桜庭はニコニコスマイルで“らしい”パフォーマンスを展開。試合に向けての気持ちの入れようは大丈夫なのか？
「2〜3日前に大阪入りして、そこらへんから気持ちは上がります。これはいつものことで、その前から上げないようにあえて意識しています。ゴングが鳴ったら気持ちは切り替わるので大丈夫です」と、自信に満ちた桜庭スマイルを見せていた。
　果たして、桜庭は船木戦でどんなファイトを見せてくれるのか？　そして入場では“Dynamite!!・HYBRID養成ギプス”を装着して現れるのか……？　桜庭の一挙手一投足から目を離すな!!■

»『2007.12.31 Dynamite!! | SPECIAL SITE』
»『FieLDS K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!』実施概要
»