■「最強の格闘家の一人じゃないかと思います」

　成田空港の到着ロビーに姿を現したヒョードルは、多数駆けつけた報道陣を見つけると、“氷の微笑”を浮かべ、いきなりファイティングポーズ。スタッフとともに空港外のバスターミナルに出ると、早速囲み会見が行われた。
　まずはホンマンの印象について、「とても大きいし、パンチもヒザ蹴りもうまい。多くの相手からKO勝利しているそうなので、最強の格闘家の一人じゃないかと思います」と高評価したヒョードル。そして、「さすがにあそこまで大きなスパーリングパートナーは用意できませんでしたけど、ただ、パートナーには彼の技術を真似てもらうようにお願いはしました」とホンマン対策を行ったことについて語ると、「彼の試合のビデオを見て、トレーナーと一緒に研究しました。作戦はいつもと同じです。殴って倒して叩きのめす、それだけです」と意気込んだ。

■「今まで多くの対戦相手がそう言っていました」

　この試合は旧PRIDEルールの特徴でもあった4点ポジションからのヒザ蹴りは禁止。しかし、ヒョードルは「問題ありません」と意に介していない様子だ。
　そして、ホンマン陣営に秘策があるらしいと報道陣から伝え聞くと、「今まで闘ってきた多くの対戦相手がそう言っていましたので、それについて特に驚くことはありません。そういった秘策を自分との試合で実現できるのか、ぜひ見てみたいです」とコメント。さらに記者から、かつて闘った長身のセーム・シュルトとの対戦経験が参考になるかという質問を受けると、「その質問は、試合を終えたあとにお答えします（笑）」と余裕の笑みを浮かべていた。
　最後に、「いつも思っていることなんですが、私は新しいものを見せたいと思っています。やはり、一番大事なことは、自分の持っているものを全て発揮して、お客さんを喜ばせることです」とホンマン戦への意欲を語ると、「皆さん、良いお年をお迎えください。そして大晦日はぜひ、さいたまスーパーアリーナで私を応援してください。応援に感謝しています。ありがとうございます」とファンに対しメッセージを送った。
　日本でのファイトは、昨年大晦日のマーク・ハント戦以来、1年ぶり。ホンマンとのドリームマッチで、どんなファイトを見せてくれるのか!?■

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