第2試合
HERO'Sルール/5分3R
2R、KO ※左ミドルキック

ジェロム・レ・バンナ

(フランス/Le Banner X tream Team)
vs ×
アラン・カラエフ

(ロシア/リングスロシア)

試合内容
 今年のWORLD GP決勝大会では優勝候補と呼ばれていたジェロム・レ・バンナだが、アーツにまさかの判定負け。「クソのような試合だった」と吐き捨てたバンナは、この一戦のために8kgも落としてきたという。総合格闘技ルール3試合目となるバンナの相手は、腕相撲の世界王者であるアラン・カラエフ。パワーとパワーの対決が期待された。
 1R、薄い総合用のグローブを拳につけたバンナは、左ストレート、左ローキック、ハイキックと打撃を繰り出していく。岩のように耐えたアランは、右ストレートを放ちながら組み付いていった。上から覆いかぶさったアランは、そのままマウントポジション(馬乗り)を奪う。絶体絶命のバンナは、下から脱出を試みるが、なかなか岩は動かない。後ろを向いたバンナは、どうにかアランを引っくり返す。逆にマウントを奪い返し、パウンド(寝技でのパンチ)をヒットさせる。嫌がるアランは、後ろを向き、すかさずバンナはチョーク・スリーパーを仕掛けていった。スタンドからの再開になると、今度はバンナがタックルへ。これを潰したアランは、上のポジションを奪い、 アームロックを狙っていく。ここで1Rが終了。
 2R、スタンドでの勝負に切り替えたバンナは、鋭いワンツー。そして、左ローキック、左右のフックを連打と一方的に打ちまくる。アランは、突進して組み付こうとするが、これをバンナにかわされる。バンナは、強烈な左ミドルキックをヒット。これがまともに入り、アランの動きが止まる。バンナは、フックを打ちながらも、ミドルキックでさらに追い打ちをかける。耐えていたアランだが、最後はミドルキックで力尽きてマットへ沈んだ。 ■

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コメント
ジェロム・レ・バンナ
「とにかく重かった。チーム・レ・バンナでやってきた練習の成果を試合で出したかった。その成果というのは、メンタル面、肉体的な面でも、練習で得た成果を存分に。みんなに喜んでもらいたかった。すごく平静な気持ちだったな。MMAに関しては勉強し始めたばかりの身だから、出された宿題を総まとめで復習するという気分だった。ただ、彼の太腿が通常の練習より2倍くらい太くて、それで困った部分はある。そこに挟まれると抜け出すのが大変。ヒジとかを使って抜け出そうとしたけど、とにかく重くてセメントの塊から抜け出すような感じだった。相手はひじょうにガードをきちんとやっていたと思う。スタンドで攻撃したときは、なかなかガードが固かったな。これはいけないと思ってグラウンドにいったんだけど、腕も2倍くらいあるから、顔の前で揃えられるとなかなか大変だった。ガードをしっかりやっていたと思う。相手もガードを下げたり隙ができると、それで試合が決まるとわきまえていたんじゃないかな。もちろん、これからも総合は続けたい」
 
アラン・カラエフ
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