第4試合
HERO'Sルール/5分2R延長1R/75キロ契約
2R判定3-0 ※20-18、20-18、20-18

永田克彦

(日本/TEAM Kings・新日本プロレス)
vs ×
レミギウス・モリカビュチス

(リトアニア/リングスリトアニア)

試合内容
 直前の対戦相手の変更で、総合格闘技団体『ZST』の最強外国人のレミギウス・モリカビュチスと闘うことになった、元レスリングシドニー五輪銀メダリストの永田克彦。プロ格闘家に転向後、初の総合格闘技へ挑戦する永田が、どんな試合をするのか注目が集まった。
 1R、ゴングとともにタックルに入る永田。すかさず抱えて投げ飛ばし、サイドポジションを奪う。レミギウスはガードポジションで必死にディフェンス。このディフェンスを崩そうと永田は、鉄槌を落としていく。そして、パウンド攻撃(寝技でのパンチ)。だが、レミギウスはうまくかわす。しばらく膠着が続き、スタンドから再開。立ち技の打撃で勝負したいレミギウスは、ヒザ蹴りで攻撃。これをガードした永田は、組み付くとまたしても投げ捨てる。上に乗った永田は、サイドポジションを奪い、またしてもパウンド攻撃をみせる。スタンドでの再開になっても、同じ展開が繰り広げられた。
 2R、レミギウスの打撃をガードする永田は、組み付いてテイクダウンに成功。鉄槌、そしてパウンド攻撃で攻め立てる。一瞬の隙をついてレミギウスは、下から左フックを打っていく。ポジションをキープする永田は、またしてもパウンド攻撃。レミギウスの下からの腕十字固めをディフェンスすると、永田はパンチを何度も落とす。ここで試合が終了。3−0の判定で、永田がプロデビュー戦を勝利で飾った。 「K-1は、オリンピックと同じで素晴らしい舞台でした」と永田。兄の裕志とともに、敬礼ポーズを決めた。 ■

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コメント
永田克彦
「最高の気分ですね。デビュー戦で何としても勝つということで、練習をやってきましたので。投げ技で倒してパウンドというのは、作戦通りでした。ああいうパターンを、ずっとやってきました。ケンカだと思ってやんないといけないと考えていました。アマチュアレスリングと違って、決闘のつもりで。殺るか殺られるかの気持ちで。相手のパンチは入ったんですけど、気持ちで引いたらいけないと思いましたし、威力も半減させました。ヒザ蹴りも胸に入ったけど前に出ました。試合が終わってからは、痛みが出てきましたね。この4ヶ月間、パウンドを出し続けた成果が出ましたね。10分間打ち続けるスタミナがありました。苦しい練習をやってきたんで。レスリングの技で倒してパウンドという、レスリングのよさをアピールできました。兄からは、よくやったって。一緒に喜びを分かち合えたというか、リングサイドで見守ってくれて心強かったです。だから、リングを降りたら真っ先に向かいました。今後は、まずはケガをゆっくり治す。上山選手、三島選手、青木さんと、チームキングスのみんなでやってきたので、また一緒にやっていきたいと思います。3月に所選手とやるのも決まっているし、これからもしっかり練習します。課題としては、パウンドでもっと早くKOするというところですね。あと、できたらきれいに関節技も取りたいし、決め技を早く強く確立したいです。最後に上を取った時にアームロックや肩固めを狙いたいなとちょっと思いましたけど、パウンドでずっとという気持ちもあったので。やっぱり、応援してくれている人がいるから、頑張れたというのがありますよね。自分だけでは勝てなかったり、レスリングを教えてくれるちびっ子だったり、一緒にやっているメンバーだったり、そういうのがいるからやれたと思います。プロをやるからには、チャンピオンベルトを巻きたいですね。それを目指して頑張りたいです。坂口会長に、おかげさまで勝てましたと報告したいです。試合前日に会長に挨拶をしたら、伸び伸び頑張れと応援していただいたので、心強かったです。これからも頑張って最強の格闘家を目指しますので、応援よろしくお願いします」
 
レミギウス・モリカビュチス
「相手は投げを狙う戦略だったかもしれないけど、倒して上から乗って膠着状態を続けると、自分は立たされると思った。しかも時間も早すぎた。2Rには逆にガードをして立たされるのを待っていたんだけど。パンチのダメージは全くないです。全く感じていない。だから逆に膠着状態が続いているから、早く立たされると思った。自分が100%攻撃できたとは言えないけど、アタックしても倒されるという感じでした。2Rは早すぎたという印象も強いです。力を出し切れなかったですね。ファンのみなさんに申し訳ない気持ちでいっぱいですけど、みなさんがよい年を迎えるように。来年もいい年になるように、また復讐したい。今回はついていなかった。圧力をかけられただけです」
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