第9試合
HERO'Sルール/5分2R延長1R/72キロ契約
1R0分49秒、三角絞め

所英男

(日本/リバーサルジム)
vs ×
池田祥規

(日本/極真会館)

試合内容

 前回のZSTの大会で、エリカス・ペトライディスに不覚を取った所英男。もともとムラのある選手だが、敗北がさらに彼を強くしているのは間違いない。とくにメイン・イベントに抜擢されただけに、気合いの入り方はかなりものがあった。所と闘うのは、極真空手の池田祥規。総合格闘技の経験もある池田は、空手で培った打撃と決して折れないスピリットで、どこまで闘えるのかがポイントとなっていた。

 1R、まずは池田が右の下段蹴りをヒットさせる。所は左フックを出すと、すぐにタックルに入る。テイクダウンに成功すると、サイド→マウントと流れるように絶好のポジションを奪う。そして、三角絞めへ。これがガッチリと入るが、池田はタップしない。さらに所が力を込める。それでも池田は、タップをしない。レフェリーも心配そうに様子をうかがっていたが、所に「落ちた」と話しかけられると、慌ててゴングを要請。池田は、最後までタップをせずに意識を失っていた。

 勝利を収めた所は、「池田選手は強い選手なので、勝ててよかったです。今年は勝負の年、KID選手、元気選手、宇野選手に勝てるように頑張ります。あと、4月5日にレミギウスが魔裟斗選手に挑戦するので、応援をよろしくお願いします」と力強くアピールした。■


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コメント
所英男
「メインのプレッシャーというか、前田さんにはそんなことを考えるなと言われたんですけど、すごいことだと思いすぎてしまって、試合に臨むまでが大変でした。最後はこんなに早くチャンスが来ると思っていなかったので驚いていたのですが、やりたいことがやれました。ローキックは、足が流れちゃうくらいの強い蹴りでした。気持ちが切り替わったのは、ローキックを食らったくらいからですね。目が覚めたというか、やらなきゃと思いました。2月のZSTが終わってからは、引き続き体作りと、あとはスパーリングをやってきていました。空手対策は、同じところにいないというのと、頭を振るっていうことです。でも、そういう展開になる前にテイクダウンに持っていけたので、今日は出せなかったですね。レフェリーへのアピール? 三角絞めで池田選手の力が抜けてぐたっとしたので、落ちたとアピールしました。試合が終わった後、前田さんにリング下で手をパチンとやっていただいてんですけど、ちょっと痛かったです(笑)。今年一発目のZSTで負けて、浮かれた気分も吹き飛んだので、またイチから挑戦者になってやっていくつもりだったので、5月はどんな相手になっても向かっていきます。KID戦へのアピール? そうですね、なりました(笑)。KIDさんとやるのが、年内の目標なので。組んでもらえるのなら、僕は世界一の人とやれるので。光栄なことだと思います」■
 
池田祥規
「今日は失礼しました。最後は練習している逃げ方がありまして、それをやろうとした時に。自分としては、よく分からなかったです。落ちた記憶はないのですが、中に入ってから抜けようとしたところで、ストップがかかりました。もっと打撃でプレッシャーをかけて、タックルを切っていく予定だったのですけど、結果的にそれができませんでした。結果が全て。自分が弱いということです。打撃を通用させるためには、寝技の練習というより場数を踏んでいかないと。心配していたのは最初の1分なんですけど、そこでやられてしまった。体が動かないので。タックルの勢いがあるうちに、どう対処するのかということをやらないと。あと極められたのはリングの端の方だったのですけど、リングに慣れるのも経験していかないと。所選手が強いのはたしかなんですけど、自分に負けたような。自分が、一番思い描いた最悪のパターンでした。本日はメインなのに、本当にすいませんでした」■
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