第6試合◎ミドル級世界最強王者決定トーナメント準々決勝戦
HERO'Sルール/5分2R延長1R
2R3分30秒、チョークスリーパー

宇野薫

(日本/和術慧舟會東京本部)
vs ×
ブラックマンバ

(インド/フリー)

試合内容

 ミドル級トーナメント一回戦で所英男をKOし、一躍、注目を集めるようになったブラックマンバ。毒蛇の名前をリングネームにした彼は、凶器の杖を持って現れると、「ウノはネズミだ。ネズミは蛇の獲物だから」と挑発。実力だけでなく、パフォーマンスも抜群で、宇野薫との準々決勝戦がガゼン注目を集めるようになったといっていい。

 1R、ゴングとともに軽快なフットワークでマンバの周りを回る宇野。マンバはワンツー、右ストレートでプレッシャーをかける。宇野はタックルへ。だが、このときにマンバは所戦とまったく同じタイミング、角度でまたしても右ヒザ蹴りをヒットさせた。倒れる宇野に、マンバはパンチを落としていく。意識朦朧となりながらも、必死にマンバに組み付く宇野。マンバはパウンド攻撃。宇野のピンチだ。だが、この窮地から脱出した宇野は、テイクダウンを奪い、バックに回ってチョークスリーパーへ。まだ意識がハッキリと戻っていないのか、極め切れず。ラウンド終了のゴングが鳴る。

 2R、マンバの右ストレートをかわした宇野は、タックルへ入る。これはマンバが耐える。再び、タックルを切ったマンバは、上に乗る。ガードポジションを取る宇野。スタンドになると、マンバはヒザ蹴りを連打。そして、なんとマンバがテイクダウン。スタンドから再開。だが、宇野は右目から出血。ドクターチェックが入る。試合が再開されると、宇野は右フックからタックルへ入る。かわすマンバを引き込み、バックに回る。足をロックさせ、今度はガッチリとチョークスリーパーを極める。マンバは、たまらずタップ。宇野が逆転勝ちで、ミドル級トーナメント準決勝進出を決めた。

 日本人で唯一、残った宇野は、「これが総合格闘技です。あと二つ。次もHERO’Sへ来て下さい。みんなの応援のおかげで勝つことができました。ありがとうございました」と挨拶した。■


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コメント
宇野薫のコメント
「相手は強かったですが、諦めずに最後まで闘ってよかったです。目の上の負傷は最初のヒザ蹴りのダメージですね。(日本人全滅の状況でリングに上がったが?)意識はしました。一緒に練習してきた高谷君が負けて、控室で所君にも頑張ってください、と言われたんで。(勝機はいつ)夢中ですね。最後まで諦めなかったのはみんなが応援してくれたからですね。負けられない気持ちがありました。(マイクパフォーマンスは?)総合がもっともっとメジャーになっていく過程で、面白さを伝えられれば、後はファンに対する感謝の気持ちですね」■
 
ブラックマンバのコメント
「結果には満足していないです。それはウノが一枚も二枚も上だったからです。(膝蹴りに関して)試合の流れで出て、いいタイミングで入りました。ああいった動きをするのは当然ですが、ガッツリ入りましたね。(宇野選手の印象)世界のトップファイターですね。結果には満足していませんが、素晴らしい選手と試合ができて満足です」■
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