第10試合◎
ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント準々決勝戦
HERO'Sルール/1R・10分、2R・5分、延長1R・5分
2R判定2-0
※20-18、20-19、20-20

大山峻護

(日本/フリー)
vs ×
ホドリゴ・グレイシー

(ブラジル/チームグレイシー柔術)

試合内容

 ライトヘビー級トーナメント準決勝戦。グレイシーの姓がつく選手とは、ヘンゾ、ハイアンといった大物と闘っている大山峻護が、今度はホドリゴ・グレイシーと闘うことになった。ホドリゴは、「ホイスがUFCで負けたが、試合に勝敗はつきもの。あれで伝説に傷がつくことはない。80年のグレイシーの歴史をみせる」と試合前に語っていた。桜庭和志VSホイス・グレイシーの試合を観て、この世界は飛び込んできた大山は、ここで負けるわけにはいかない。お互いの意地がぶつかり合う試合になることだろう。

 1R、ホドリゴは右のローキック、インローを大山の左足に叩き込んでいく。大山はこの蹴りを耐え、左ローキックを返す。ホドリゴはなおも右ストレート、右ローキック。大山は足払いのような右ローキックを蹴っていく。バランスを崩しそうになるホドリゴだが、それでも耐えて、またインロー。そしてタックルへ入る。このタックルを潰した大山は、上になってパンチを落とす。この展開が長く続くが、大山が連続でパンチを落として追い込む場面もあった。

 2R、相変わらずインローを蹴っていくホドリゴ。大山も、右の足払い。バランスを崩したホドリゴに、大山は上からパウンド。ホドリゴは下から腕を取りに行くが失敗に終わる。スタンドから再開。ましても蹴り合い、差し合いとなる。ホドリゴはフロントチョークの体勢になるが、ここから脱出した大山は、パウンドへ。勝負は判定となり、大山が3−0で勝利。準決勝戦へ駒を進めたのは、大山だった。■


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コメント
大山峻護のコメント
「夢がつながった。もっとトレーニングをしたいですね。ホドリゴ選手は強かったです。二人しか分からないせめぎ合いがありました。大きな財産になりましたよ。手応えもありましたし。このままいけばと、パンチをとにかく落として、落としてKOしたかった。先を読む力が凄い。次の展開を予測しているので素晴らしい選手ですね。ヘンゾ、ハイアン選手との試合のトラウマがあったので、自分との闘いでした。(吹っ切れた?)最後まで掴んだっていう気持ち、このトーナメントに賭けているんで。憧れの人と闘いたいので。決勝戦で桜庭選手と闘えたら、最高。そのためには、競技人生を賭けて闘います。(判定で勝ったと思った?)セコンドには、延長もあるかもと言われて準備はしていました」■
 
ホドリゴ・グレイシーのコメント
「負けて悔しいです。ただこの敗戦を引きずらないように、次の試合に臨みたい。私たちはサムライ・スピリットを持っているので、もっとトレーニングをして、グレイシーの伝統を伝えたいですね。(下になることが多かったが)ひっくり返そうとしたのですが、ロープ際で出来ませんでした。思った動きが出来なかったことが敗因です。言い訳はしたくないのですが、もっと色々な動きをすればよかった、と反省しています。(判定に関しては)不服はありません。それに文句を言うのであれば、ちゃんと決着を撞けるのが私の仕事ですから。これからもっと多くのトレーニングをして、様々な技術を取り入れたいですね。元々、日本人が伝えてくれたグレイシー柔術、今は日本人が学ぶ時代。お互い教えあって、向上していくのが大事です。クラウスレイに関しては、短い準備期間にも関わらず、堂々と試合をしました。ただ、今日の試合の内容が彼の実力ではないので。最初の2分だけは実力だったかな(笑)」■
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