第11試合◎
ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント準々決勝戦
HERO'Sルール/1R・10分、2R・5分、延長1R・5分
1R6分41秒、腕ひしぎ十字固め
×
ケスタティス・スミルノヴァス

(リトアニア/リングス・リトアニア)
vs
桜庭和志

(日本/フリー)

試合内容

 ついに桜庭和志が、HERO’Sに初参戦。ライトヘビー級トーナメントにエントリーした桜庭は、早くも優勝候補筆頭と評価を受けている。ブラジルのシュート・ボクセで修行を積んできた桜庭は、またさらに進化した姿が見られるかもしれないと、大きな期待がかけられた。だが、桜庭の相手は、リトアニアのケスタティス・スミルノヴァス。「打撃が強そうなので、嫌ですね」と桜庭が警戒するほどの強豪だ。しかも桜庭は、8ヶ月も実戦から離れている。試合カンも含めて、苦戦する可能性もあると思われていた。

 1R、桜庭は前蹴り、右フック、右アッパーと連続で打撃を放っていく。さすがにシュート・ボクセで打撃を学んできただけのことはある。だが、桜庭の右ストレートに対して、同じ技で反撃。打撃はなかなか鋭い。桜庭は、なおも前へ出て勝負をかける。その直後、スミルノヴァスの左フックが桜庭のアゴを打ち抜く。腰からマットへ落ちる桜庭。チャンスとみたスミルノヴァスは、倒れた桜庭へ次々とパンチを落としていく。レフェリーストップかと思われたとき、ロープ際で殴られていたため、中央へ戻されて再開。なおも鉄槌を落とすスミルノヴァス。しかし桜庭は、足にしがみつき、この攻撃を耐える。今度はチョークスリーパーを仕掛けるスミルノヴァス。この攻撃から脱出する桜庭。なおも、パンチの雨が襲い掛かり、桜庭は亀の体勢になって防御していた。

 立ち上がった桜庭は、信じられないことにスミルノヴァスへ向かっていく。ヒザ蹴りを放ち、逆転を狙い続ける。スミルノヴァスは、チョーク、ヒザ蹴り、フックと追い討ちをかけようとする。すでに桜庭はフラフラ。いつ止められてもおかしくない状況だ。だが、スミルノヴァスも打ち疲れたのか、動きが失速していく。息を吹き返した桜庭は、反撃開始。左、右のパンチが次々と飛び交い、スミルノヴァスは後ろを向き始める。追いかける桜庭は、さらに左右のパンチ。右、左、右、左とパンチが飛ぶ。倒れ込んだスミルノヴァスに、桜庭は鉄槌を落とし、腕十字を極める。完全に腕が伸び切り、スミルノヴァスがタップ。桜庭が大逆転勝ちで、勝利をものにした。

 手に汗握る試合で、決勝ラウンドへのチケットをゲットした桜庭は、「どうも。初めまして桜庭です。ちょびっと、何で僕がここにいるのか半分、記憶が飛んでいますけど、これからも頑張りますので、よろしくお願いします。そして、HERO’Sもよろしくお願いします」と笑顔をみせた。■


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コメント
桜庭和志
検査のため、病院へ直行。■
 
ケスタティス・スミルノヴァスのコメント
「勝つはずだった。レフェリーストップが必要だった。ただ、(1R)5分の練習しかしてこなかった。それが不満。5分の準備しかしていないのが悔しい。(1Rが10分と聞いたのは?)昨日のルールミーティングのときだ。(レフェリーが止めてもよかった?)規則によるとストップしているはず。意識を失っていたから。そのときは攻撃をストップしたが、止めなかったら、サクラバは回復した。(意識がないと思ったのは?)ロープ際で倒れているとき。レフェリーストップをすると思い、おかしいと感じた。そのときから、サクラバとレフェリーとの闘いが始まった」■
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