第10試合◎ミドル級世界最強王者決定トーナメント決勝戦
HERO'Sルール/5分2R延長1R
2R判定3-0 
※20-19、19-19、20-18

J.Z.カルバン

(ブラジル/アメリカントップチーム)
vs ×
宇野薫

(日本/和術慧舟會東京本部)

試合内容

 下馬評通りの対決が実現した。ミドル級トーナメント決勝戦へ勝ち上がったのは、J.Z.カルバンと宇野薫。カルバンは、準決勝でハニ・ヤヒーラからフロントチョークで一本勝ち。打撃だけではなく、寝技も強いことをアピールした。対照的に宇野は、アイヴァン・メンジバーとギリギリの勝負。決勝へ駒を進めたものの、勝負は判定までもつれたため、宇野の体力の消耗が気になるところだ。
 1R、盛んに構えをチェンジするカルバン。ジャブを出しながら様子をうかがう。宇野は左ストレート、前蹴り、バックキックと連続で攻撃。カルバンはミドルキック。宇野は組み付く。カルバンは倒れない。離れると、宇野が左ストレート、ヒザ蹴りで勝負をかける。するとカルバンは、左右のフック、アッパーで一気にラッシュ。吹っ飛ばされる宇野。カルバンは、転倒する宇野に次から次へとパンチを落としていく。後ろを向く宇野。カルバンはバックを奪う。難を逃れた宇野だが、ラウンド終了間際にも下になってしまい、腕を狙うが不発に。

 2R、カルバンはジャブ、右ストレート、左ストレートで攻撃。宇野は右ローキックをヒットさせて、パンチを繰り出すがカルバンは組み付く。ヒザを出し合い、差し合いに。ならばと宇野は、右フックでKO狙い。これをダッキングでかわしたカルバンは、タックルからテイクダウン。サイドポジションを奪い、鉄槌を落としていく。スタンドでの再開になると、宇野は右ストレート、左ミドルキックを繰り出していく。だがカルバンは、タックルからテイクダウンを奪う。宇野はガードポジションを取るのが精一杯。だが、このまま終われば分が悪い。宇野は脱出すると、ヒザ蹴り、ハイキックを見舞っていく。だがカルバンにかわされ、寝技へ持ち込まれてタイムアップ。判定は2−0で僅差ながらも、宇野は敗北。カルバンが、KIDに続き、ミドル級二代目の王者となった。■


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コメント
J.Z. J.Z.カルバンのコメント
「(賞金の使い道は?)ブラジルに帰るのに使おうと思います。ケガをしてしまって、それがなければさらに良かったです。ベルトは素直に嬉しいです。サポートしてくれたチームと神のご加護に感謝します! 参加選手の中で、自分が一番“優勝したい”という気持ちが強かったということです。(今日の試合を振り返って)準決勝は自分が絞め技でも勝てるということを証明できたので嬉しいです。宇野選手は動きが早かったので、一生懸命ついていきました。その中で良い結果が生まれてよかったです。ケガは決勝の1Rでしてしまいました。手の甲に衝撃があって、折れているみたいです。(勝因は?)経験があっても勝てるとは限りません。今日、自分は全てを出し切りました。(初代王者・KIDとの対戦は?)KID選手とは闘いたいですね。ただ、誰がKIDを止めるのかとはなく、誰が僕を止めるのかです。KID選手がベルトを取りに来る立場にいます。その時は正々堂々と闘います。最後に、K-1MAXにも参戦してベルトを獲りたいです。僕はチャンレンジ精神が旺盛なので、魔裟斗選手とも闘いたいです」■
 
宇野薫のコメント
「(肩はどうしたのですか)殴られたり、ひねったりで…。決勝でのダメージですね。(準決勝でのダメージは)特には。一試合目が固かったので、二試合目はリラックスして臨めました。(試合を振り返って)カルバン選手が強かった、負けたのでそれだけですね。(敗因は)細かいことは分からないですけど、終始向こうのペースでした。(準決勝ではミドルキックを多用していましたが)メンジバー選手を研究してはいたんですが、流れの中で決まりましたね。効いた感じもしたので、すきを狙っていきました」■
宇野
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