第7試合
K-1ルール/3分5R
5R判定3-0
※50-45、50-46、50-45

セーム・シュルト

(オランダ/正道会館)
vs ×
ピーター・グラハム

(オーストラリア/ムンダインズジム)

試合内容
 現K-1 WORLD GP王者のセーム・シュルトが、最後の最後になって『Dynamite!!』参戦を決めた。やはり、この男がいなくては始まらない。誰もが勝てない絶対王者と呼ばれるシュルトは、2007年へ向けてのいいスタートを切りたいところだ。対戦相手のピーター・グラハムは、今年のオセアニアGPでバダ・ハリをKOした強豪。同じ空手家だけに勝負がもつれることが予想された。

 1R、グラハムはジャブからの右ローキック。シュルトは前蹴り、ジャブを連発。飛ばされるグラハム。それだけでは終わらず、シュルトはヒザ蹴りを見舞っていった。ディフェンスに回っていたグラハムは、その怒涛の攻めを耐えつつ胴回し回転蹴りで反撃した。

 2R、長いリーチのジャブを放つシュルト。グラハムは懐に入りつつ、左ハイキックを放つ。これを冷静にディフェンスしたシュルトは、右ストレート、ハイキックを繰り出していく。グラハムは、インローを返す。シュルトはジャブ、ハイキック、ヒザ蹴りと厳しいコンビネーションでKOを狙った。

 3R、追い込まれたグラハムは、ボディへのフック、左右のフックと連続で攻めていく。シュルトはポーカーフェイスでヒザ蹴り、前蹴りを淡々と決める。グラハムは、失速するかと思われたが、そのたびにフックで倒しにかかる場面もあった。

 4R、シュルトは左ハイキックを決める。クリーンヒットしたかに見えたが、これもグラハムは耐える。グラハムは左右のフックで脅威の反撃。だが、シュルトはまったく何も効かないとばかりにフックを放つ。グラハムの胴回し回転蹴りも不発に終わらせ、シュルトの横綱相撲となっていく。

 5R、左ハイキック、左フックでシュルトはいつものように厳しい攻め。グラハムも、ガッツでこれに耐える。ローキックを出しつつ、右ストレートで倒しにかかる。シュルトは右ヒザ蹴り、フック、ローキックトと上下に幅広くダメージを奪う。判定までもつれるも、シュルトが3−0の圧勝。グラハムの健闘が光りつつも、やはり最後はシュルトが勝利を収めた。■

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コメント
ph セーム・シュルトのコメント
「今日の試合は、25日の準備期間としてはよくできたと思います。てこずったように見えたかも知れませんけど、闘い抜くことができました。(相手の印象は)グラハムも直前のオファーだったにしてはよくやったと思います。いい試合ができました。タフで闘いにくかったですね。胴回し回転蹴りはタイミングがずれるので、警戒しました。(今年は試合数が多かったですが、疲れは)ないです。やればやるだけお金が入って潤いますから(笑)。(来年の抱負は)K-1の3連覇です。チャンピオンになります」■
ピーター・グラハムのコメント
「(感想は)もう少しできると思いましたが、準備期間が足りなくてスタミナが不足していました。勝てない相手じゃないです。ヒザ蹴りをもらいましたが見えていました。ダメージはないです。(必殺技がうまく使えませんでした)うまく当たらなかったですね。準備不足で体重が重い上にあれだけ大きな相手ですから。今度、闘うときははしごを持ってきます(笑)。シュルトはK-1を2連覇したチャンピオンです。一つのゲームプランで闘えるほど甘い相手ではないです。ローキックで意識を散らして、パンチを当てていこうと思いました。それも、試合の中で変えていこうとは思っていましたよ」■
ph
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