第8試合
HERO'Sルール/5分3R/70kg契約
1R3分05秒、タップアウト
(三角締め)

須藤元気

(日本/ビバリーヒルズ柔術クラブ)
vs ×
ジャクソン・ページ

(USA/Jackson's Gym)

試合内容
 首のケガの影響で、出場が危ぶまれていた須藤元気が、ギリギリになってジャクソン・ページと対戦。須藤は「メキシコがテーマ」と語っていたように、入場式ではダンサーを連れて、派手に登場した。ページは、緒形健一からダウンを奪ったことがあるほどの強豪。一発もらえば、須藤といえども、ひとたまりもないだろう。

 1R、試合開始のゴングが鳴ると須藤は、お尻ペンペンでもしそうな格好で、半身に構える。ページは抱きつき、寝技の攻防へ。これこそが罠なのだろう。須藤はガードポジションの体勢から、腕十字を狙う。鉄槌、拳を落とすページ。須藤は三角絞めを仕掛ける。これを外したページは、パンチを落としていく。またしても、三角絞めを仕掛ける須藤。これが見事に極まり、ページがタップ。須藤が一本勝ちを収めた。

 試合が終わると須藤は、「皆さん、応援ありがとうございました。そして、今まで応援、ありがとうございました。本日をもって、リングでの闘いを終わらせたいと思います。これからも皆さんと一緒に、未来を築きたいと思います。素晴らしい格闘技人生でした。ありがとうございました」と、衝撃の引退宣言。まさかの引退試合となった。■

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コメント
ph 須藤元気のコメント
「(突然の引退発言でしたが)前回の試合でもらったあの蹴りは、僕は練習でももらったことはないんです。それが見えなかったというのは、一つの啓示だと思ったんです。ラッキーパンチはないと思っていますから。悩んでいたときに公衆便所に行ったんですね。そこの便器に一歩前へ、と書いてあったんです。それで決めました。ここから次のステージに進みます。(首のケガは)このせいで練習できていないのも本当はあったんです。でも最後は気力で一本を取れてよかったです。(思い残すことは)過去に囚われると今を見失いますから。最近、勝ち負けの捉え方が変わってきたんです。きりがないじゃないですか。闘争本能は誰にでもありますけど、敵は内側にいるんです。ブッダも言っていますけど、100万人の敵を倒すより、自分の内側の敵を倒す方が強い、とね。僕は格闘技を始めて、フィジカルは強くなっても、内面があまり成長していなかったんです。それに勝たないと本当の幸せはありえない、と思ったんです。引退しますけど退却ではなく、違うところに進軍だと思っています。世界を周ってみたいですね。(須藤選手のイメージする幸せな世界とは)We Are All Oneです。相手を自分だと思えば傷つけることもなくなります。幸せになりますよ。(一番の重いでは)闘っていた相手はいつも、自分の内面だったんだな、ということです。格闘技を辞めても人にメッセージは伝えられます。色んな方法で表現したいですね。(復帰の可能性は)ゼロではないですよ。これからも格闘技の練習は続けます」■
 
ジャクソン・ページのコメント
「内容はまぁまぁでした。ミスを犯して負けました。そこからしっかりと学びたいですね。今まで日本では4試合をして、4連敗をしているので日本のファンはいい印象を持っていないと思います。今度はファンになってもらえるような試合をしたいです。(ミスとは具体的に)三角絞めを抜けられなかったことです。ムリに抜こうとして絞められました」■
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