第6試合
HERO'Sルール/5分3R

3R3分08秒、アームバー


田村潔司

(日本/U-FILE CAMP)
vs ×
所英男

(日本/チームゼスト)

試合内容

リングスを見て格闘家となった所英男が、かつてリングスのエースとして活躍した憧れの選手、田村潔司に挑戦することになった。「試合を組んでいただいた以上、強い気持ちを持って闘う」と所は、憧れを憧れのまま終わらすつもりはない。そんな所を「同じU系の血が流れている者」と評した田村は、「失礼がないように、自分の持っている力を100%出して闘いたい」と真っ向勝負を約束した。階級を超えたU系同士の激突! どんなドラマが待っているのか!?
ゴングが鳴る前に、頬を張り合う二人。所と田村は、通じ合うものがあるのだろう。
そして1R開始のゴングが鳴る。両者、見合ったまま動かない。所がタックルへ。これを切った田村は、バックに回る。ガードポジションをとる所。田村は深追いをせずに立ち上がる。そして、左ミドルキックを所のボディへ直撃。右フックを打つ所に組みつき、田村は投げを狙う。所はヒザ十字をとりにいく。これを田村は潰して、上から鉄槌を落とす。田村は、ここから逃げると再び足関節へ。これを潰した田村は、またパウンド攻撃。所は、右、左、右とパンチを打っていく。これがヒットするも、田村は崩れない。ならばと、所は胴回し回転蹴り。そして、ヒザ十字を狙うが、田村に潰される。タックル、後ろ回し蹴りとトリッキーな技で攻める所だが、ことごとくディフェンスされることとなる。
2R、田村は左ローキックを連発。所はミドルキックで返す。そして、また足関節をとりにいくが、これも田村に潰される。バックをとった田村は、鉄槌攻撃。1ラウンドと同じ展開だ。上に乗る所。ガードポジションをとる田村。スタンドからの再開になると、所は右ローキック、タックルへ入る。これを潰して田村は、バックへ回る。鉄槌、パンチを落として所の動きを止めにかかった。マウントを奪った田村。エビで逃げる所。ガードポジションに戻した所は、十字を狙うがラウンド終了のゴングが鳴らされる。
3R、ヒザ蹴りを見舞う所。田村は強烈な左ミドルキック。所は、右ハイキック、左ミドルキックで攻撃。打撃戦になっていく。所が右フックを振り回すと、田村はハイキック、ミドルキックを繰り出す。しつこく足関節を狙う所。一瞬の隙をついて、ヒールホールドが極めるが、田村はこれを脱出。サイドポジションからアームロックをとりにいく田村。これがガッチリと入る。腕が捻られるが、所はタップをしない。田村は、鬼のような形相で、何かを叫びながら腕を締め上げる。耐えていた所だが、タップの意思表示。田村が一本勝ちを収めた。


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コメント
田村潔司のコメント
――試合の感想は?
田村 もう少しリスクのない闘いだったら、動いてファンに技術を見せたかったですね。所選手の様子を見ながら、一発で試合が決まったりとか、そういった考えはあったんです。プレッシャーはあったんですけどホッとしています。あとで客観的に試合を見てみます。
――U系は意識した?
田村 意識しました。寝ても立っても攻防できる試合が理想ですからね。やりがいのある選手でした。
――所はUの後輩として合格?
田村 合格どころか、今までも努力している選手ですから。もっと伸びてほしい選手です。
――技術は見せられた?
田村 自分では点数は付けられないですけど…ファンに評価してもらってなんぼの世界ですから。結果として勝てたので、悔しさをバネにして伸びてほしい選手ですね。もっと上を目指してほしいです。
――試合開始前に張られたが。
田村 クラッときたけど、気合が入りました。本来、反則ですよね? どうなのかなって(苦笑)。
――前田さんの存在は?
田村 セコンドの声が前田さんだって分かったんで、いるのは気がつきました。
――前田さんとの試合を思い出した?
田村 気持ちの面では。下から上に上がるという過程では、オーバーラップはしました。
――いつもとは違い、怖い雰囲気だったが。
田村 多分、余裕がなかったんです。
――左ミドルキックは?
田村 左ミドルを対策してると聞いていたんで、どれだけしてるのかな、と多めに蹴ってみました。
――今後の展開は?
田村 プロとしてファンになにかを与えないといけない。U-STYLEも再開して、総合でも通用する選手も育てて行きたいな、と思います。僕は相手次第です。
――吉田秀彦との対戦は?
田村 僕は今の格闘技界の情報が分からないんで。選手はリングで表現することがすべてです。これからは生き残りをかけて、そういった闘いが出てくる。吉田選手という闘いも枠にありますけど、どこまで自分が生き残れるのかが問題ですね。心・技・体を鍛えないといけません。
所英男のコメント
――試合の感想は?
所 実力を出し切れたのか、出し切れていないのか分からないです。
――田村の印象は?
所 強かったですし…強かったです。
――左ミドルは?
所 今までで一番、痛かったです。痺れましたし、痛かったですね。
――ウェイト差は感じた?
所 感じなかったけど、実力差はありました。足関節を狙っていったら、返されて。勝機はなかったですね。
――田村は「余裕がなかった」とコメント。
所 本当ですか? 素直に受け止めます。
――前田さんからはなにか?
所 まだちょっと…。
――試合前に張ったのは?
所 あそこまで注意されるとは…。今、考えればスポーツマンシップに欠けていたな、と思います。思ったよりみんなに伝わっていなくて、悪いことをしただけになってしまいました(苦笑)。でも、今日はいつもより緊張していなかったです。相手が強くて、結果は出なかったですけど、自然な感じでリングに上がれました。
――タップの瞬間は?
所 田村さんもレフェリーにアピールしていたし、逃げる方法がなかったのでタップしました。我慢できなかったです。押さえ込みがうまくて逃げられなかったです。すごく強かったですね。
――完封された印象?
所 完敗ですけど、勉強になりました。次、頑張ります。もうちょっとガムシャラに行きたかったな、というのはありました。
 
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