第7試合 K-1甲子園 U-18日本一決定トーナメント決勝戦
K-1ルール/3分3R/60キロ契約

延長R判定2-1 ※10-9、9-10、10-9。本戦…30-30、30-29(雄大)、30-30

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HIROYA
(日本/フリー)
vs
雄大
(日本/冶政館)

試合内容

『K-1甲子園U-18日本一決定トーナメント』の決勝戦。勝ち上がってきたのは、優勝候補の二人だ。優勝候補筆頭のHIROYAは、才賀の変幻自在の蹴り技に苦しむかと思われたが、天才を上回る天才的な動きで、蹴りを封じてみせた。日本の最強の高校生に向けて、リーチをかけた。HIROYAと対戦するのは、武田幸三の後輩の雄大だ。二人は、アマチュア時代に対戦したことがあり、このときは雄大の1勝1分。アマチュア時代のこととはいえ、HIROYAにとっては、リベンジしたい相手といっていいだろう。どちらが日本一の高校生になるのか、ゴングが鳴らされる。
 1R、雄大の右ローキック。HIROYAは右ローキック、左ミドルキックを返す。雄大はジッと耐えて右ローキック。HIROYAは前蹴りをからめつつ、右ローキック。雄大も前蹴りで返す。左ローキックを蹴るHIROYA。右、左とローキックが飛ぶ。左ミドルキックがヒットすると、雄大も右ローキック。左フック、右ストレートと崩しにかかるHIROYA。これは雄大がガード。右ローキックを蹴っていく。HIROYAが仕掛ける。雄大がカウンターの蹴りを狙う。対照的なラウンドになった。
 2R、前へ出るHIROYAは、前蹴りから右フックを放つ。雄大も前蹴り、右ローキック。こちらも負けていない。HIROYAは、右ローキック、右フックと崩しにかかる。だが雄大は、しっかりとガードをしている。カウンターの右ストレートが入り、HIROYAの動きが止まる。しかしHIROYAも、左ハイキックを蹴った直後、右ストレートのお返し。雄大は右ローキック。HIROYAは右ストレート。右から左のボディフックへつなげるなど、HIROYAの動きはいい。ところが雄大も、HIROYAの動きを見切りつつ、右ストレートをヒットさせる。ほぼ互角の展開だ。
 3R、雄大は右ローキック。HIROYAは右ストレート、左フックで攻める。雄大は、左右のフックから右のローキックにつなげる。HIROYAの右ローキックにも、すぐに左ローキックを返す雄大。積極的に動いているのは、雄大か。HIROYAは右ハイキック。雄大の前蹴りが、HIROYAの顔面を弾く。HIROYAは前蹴り、インローで崩しにかかるが、雄大は左右のハイキックで反撃。HIROYAは、ローキック、ボディブロー、バックキックと畳み掛ける。雄大は冷静に攻撃をさばき、内容はほぼ互角か。勝負は判定となり、1−0のドローに。延長に突入する。
 延長戦。左ミドルキック、右ハイキックで積極的に攻めるHIROYA。雄大は前蹴り、左ハイキックを返す。HIROYAは、前へ出てフックやストレートで攻めていくが、雄大に逃げられる。ローキックを蹴るが、雄大に同じ技を返される。ヒザ蹴り、左ミドルキックで攻めていくHIROYA。雄大はパンチを当てつつ、ローキックをヒットさせる。HIROYAが前に出ると、前蹴りを顔面へ入れる。HIROYAは、最後まで何度もフックを叩き込んでいくが、雄大の勢いを消すことができない。勝負は、またしても判定となり、2−1の僅差で雄大が勝利。表彰式では武田幸三が後輩を激励。HIROYAは優勝を逃し、涙を流した。 ■


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コメント
雄大のコメント
――トーナメントの感想は?
雄大 ベルトは昨日、見たときから欲しかったんで獲れてよかったです。
――久保戦の感想は?
雄大 力み過ぎないように意識しながら、自分の動きをしようと心がけました。
――決勝では自分の動きができた?
雄大 それは分かりません。評価はみなさんに任せます。
――武田幸三とはなにか話した?
雄大 「ナイキのスポンサーが付いてくれるかな」と言われました(笑)。あとは「おめでとう」ですね。1試合目が終わったときにリラックスしろとも。
――『Dynamite!!』の感想は?
雄大 そんなに緊張はしなかったですね。すごく嬉しいです。
――HIROYA選手の印象は?
雄大 強くなっていました。
――勝因は?
雄大 勝ちたいっていう気持ちです。
――HIROYAがムキになっていたようだったが。
雄大 そういうときはチャンスなんで、それを見切りながらという感じです。実はアマチュアの試合よりも緊張はしなかったんです。子供の頃は、勝ったらなにか買ってもらえたんで、それとは違うと思いますけど、勝負をするからには勝ちたかったんです。
――今後の目標は?
雄大 さらに力を高めながら、強い選手に勝っていきたいです。
――MAXへの参戦は?
雄大 70kgまで増えるか分からないんでなんとも。僕は本来、60kgの選手じゃないんで。できればMAXの下を作って欲しいですね。最後に中学の同級生に勝ったぞと言いたいです。
HIROYAのコメント
――試合の感想は?
HIROYA 1試合目は悔いが残ったんですけど、なんとか修正できてよかったです。2試合目の方が内容はよかったですね。1試合目は反省しかないような試合でした。
――2試合目はやられた感じ?
HIROYA 疲れで力が入りすぎず、緊張もなかったんですけど…。判定は本戦では微妙だけど勝てたかなって思いました。延長は押されちゃったけど、そればっかりじゃなかったんで。
――得意の前蹴りをやられてしまった?
HIROYA 雄大選手は久保選手との試合でも使っていたのに…もっと周って試合をしないといけません。
――敗因は?
HIROYA 押されちゃったのが…。
――今後の目標は?
HIROYA 今年は負けていなかったんで、もっと練習しないと。厳しくやりたいと思います。
――前と比べて雄大選手の実力は?
HIROYA あんまり覚えていないんですけど、スタイルは変わってなかったです。気持ちが強かったですね。
――勝たなければいけないトーナメントだったが。
HIROYA そうですね。魔裟斗選手も応援してくれていたんで…。負けたんでショックだし、これじゃダメだなと思います。
――ムエタイがマイナスになったように見えたが。
HIROYA スタイル的な問題でK-1とは違うので、調節してやらないとK-1に対応できなくなります。最初のデビュー戦が一番、動きがよかったんです。もっとちゃんとムエタイとK-1用の練習をして、スタイルを作っていきたいです。
 
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