第10試合
K-1ルール/3分3R延長2R/70キロ契約

3R0分51秒、TKO ※タオル投入


魔裟斗

(日本/シルバーウルフ)
vs ×
チェ・ヨンス

(韓国/KHAN GYM)

試合内容

MAX世界大会で絶対王者のブアカーオを倒し、その存在感を十分に示したばかりの魔裟斗が、ボクシングの元世界王者のチェ・ヨンスと対戦することになった。この試合は、昨年の『Dynamite!!』で一度は組まれたが、ヨンスのケガで流れてしまった経緯がある。昨年の対戦前の会見では、「キックで倒します」とヨンスが豪語。苦笑いを浮かべた魔裟斗は「キックで俺を倒したら賞金を出してもいい」と挑発した。今回、ヨンスはパンチで勝負することを明かしているが、魔裟斗は「だったら俺はパンチで勝負してもいいよ」と、ボクシング王者のプライドを粉々にした。壮絶な殴り合いになることは必至。MAX王者VSボクシング世界王者の世紀の打ち合いに、注目が集まる。
1R、なんとヨンスがいきなり左ローキック。その直後、ヨンスは危険な右フックを放つ。魔裟斗は冷静に見極めると、右ローキックをヒットさせる。ヨンスは後ろ回し蹴り。右ストレート、左、右、左とパンチがときおり、魔裟斗の顔に当たる。それでも魔裟斗は、ワンツーを打っていく。ヨンスはローキック。そして、左右のフックが魔裟斗に襲いかかる。ヨンスは、後ろ回し蹴り。魔裟斗は右ローキック、そして左ハイキック。これが、まともに首筋に入り、ヨンスはダウン。勝利を確信したのか、両手を挙げる魔裟斗。だが、信じられないことにヨンスは立ち上がり、また後ろ回し蹴りを見舞う。魔裟斗は、ローキックを蹴り、冷静に攻撃を散らしていった。
 2R、ヨンスはワンツーで魔裟斗を倒しにかかる。蹴りも入ってくるため、魔裟斗は油断ができないところか。しかし魔裟斗は、ミドルキックで動きを止めさせて、ローキックで下に意識を向けさせてのハイキックや右ストレートで上下に打ち分ける。このラウンドから、魔裟斗は打ち合う場面が目立ち始める。ついにヨンスのパンチを見切ったのか。
 3R、ヨンスは左ローキック、そしてバックブローで攻め立てる。魔裟斗は、さすがにこの攻撃をもらわない。ローキックを連発させて、右ストレート、左フックでKOを狙う。ヨンスが横を向いたところで、セコンドからタオル投入。魔裟斗がTKO勝ちを奪った。■


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コメント
魔裟斗のコメント
――試合の感想は?
魔裟斗 余裕でしたね。欲を言えば最後はパンチで倒したかったです。もっと早く止めてもよかったかな、と思いましたけど。
――いいパンチが入った?
魔裟斗 そうですね、結構。イージーでした。相手のパンチも効かないです、当たっても効かない。本当はタオルが入ってほしくなかったけどね。相当、腕が痛かったんじゃないですか? いいミドルが3発、入ったんで。
――1年の締めくくりとしては?
魔裟斗 やっと大晦日とクリスマスが来ました。でも、人が休んでいるときに働いた方がいいですよ。
――もう一度、MAX王者に返り咲きを?
魔裟斗 そうですね。もう一回、王者になりたいです。もうメニューは決まっています。トレーナーが走らすって言っていました。キツイですよって(笑)。現役でいる以上は一番になりたいと思っているんで、今やらないと後悔しますから。納得できるまでやろうかな、と思ってます。ちょっと前はいろんなことをやったけど、それじゃチャンピオンにはなれないですよ。
――引退は考えていない?
魔裟斗 2年くらいはないですね。それまでに誰かが出てくればいいですけど。あと『K-1甲子園』に一言。若さがない、HIROYAだけじゃなくて。全然、ダメですよ。もっとガンガン行かないと。テクニックに走りすぎ。若いときはもっと下手でいいの、もっとガムシャラじゃないと。ここに出ている以上はしょうがないですよ、出ている以上はお客さんを盛り上げないと、60kg級なんかできないよ。
――まだまだ引退できない?
魔裟斗 でも俺はいい選手、育てられる自信ありますよ。
――HIROYAに関しては?
魔裟斗 俺がデビューした頃なんか、鼻が折れても殴りたいって感じでした。こんだけテレビに盛り上げてもらったのに、チャンスを掴まないと。『K-1甲子園』を見て、20歳を超えた選手たちはムカつくと思うから、いい影響は与えるんじゃないの。でも、やっぱりまだ早いよね。
チェ・ヨンスのコメント
――キックが予想以上だった?
ヨンス 1Rの終わりに左のハイキックを食らって、ペースを崩しました。マサトはキックの面で私より強いですね。
――やりたかった作戦はできた?
ヨンス マサトはキックで最高レベルの選手です。私はキックに負担を感じていました。キックをもらってからペースを崩し、マサトのペースになってしまったんです。
――タオル投入に関しては?
ヨンス スタッフの判断でKOにせよ、判定にせよ、選手を保護するための決断だったようです。
――まだやれたという気持ちは?
ヨンス 序盤のハイキック以外はダメージを感じていなかったので、判定までは行けると思いました。でも、スタッフの判断は尊重します。
――ミドルキックが効いていた、と魔裟斗はコメント。
ヨンス 1Rの段階から食らって、相手から見ると効いたと感じたのでしょうね。
 
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