第12試合
HERO'Sルール/5分3R/135ポンド契約

2R3分11秒、KO ※ダウン後の攻撃によりKIDに減点1

×
ハニ・ヤヒーラ

(ブラジル/アタイジジュニア柔術)
vs
山本“KID”徳郁

(日本/KRAZY BEE)

試合内容

大晦日と言ったら、この男! かつては魔裟斗、須藤元気らと激闘を展開し、大晦日の夜を大いに盛り上げた山本“KID”徳郁が、2007年も『Dynamite!!』に出場することになった。今年の対戦相手は、寝技最強を決める大会『アブダビ・コンバット』覇者のハニ・ヤヒーラだ。KIDも「ねちっこい寝技をする選手。柔術家はやりにくい……」と警戒しきり。KIDはヤヒーラに勝利し、2007年を有終の美で飾れることはできるか!? KIDの豪快なKO勝利に期待がかかる。
 1R、KIDは打撃のフェイントをかけて、ヤヒーラの様子をうかがう。ヤヒーラは、右ハイキック、右ストレートを放っていく。そして、ヤヒーラがパンチを打って突っ込んできた動きに合わせて、右ストレートをヒットさせる。そのままくっ付いて寝技へ持ち込もうとするヤヒーラだが、このパンチが効いているのかうまく動けない。追い討ちをかけたいところだが、KIDは警戒して付き合わない。寝ているヤヒーラの足を蹴飛ばした。スタンドから再開となり、KIDは左ボディストレートを直撃。ヤヒーラはワンツー、右ローキックで反撃する。KIDは左ボディストレート、右ストレートで倒しにかかる。倒れそうになるヤヒーラに、右フックを浴びせて、フロントチョークを狙う。だが、ヤヒーラが寝技へ引き込もうとすると、KIDは付き合わないで離れる。ヤヒーラは、飛び蹴り、フックを飛ばして捕まえようとするが、KIDはかわす。右フックをヒットさせ、KIDは倒しにかかる。しかしヤヒーラは、左右のフックを繰り出すなど、真っ向から打撃でも勝負した。
 2R、左右のフックで突進するヤヒーラ。これを投げ飛ばすKID。さすがはレスリングがベースのKIDだけのことはある。それでもヤヒーラは、左右のフックを連打。捕まりたくないKIDは、ヤヒーラが打撃を打って粘るため、なかなか突破口が見い出せない。ローキックをヒットさせるKID。ヤヒーラは、前のめりになるような力のこもったフックで攻める。当たればKIDでも危ない。打ち合いをしてくるヤヒーラ。この攻撃を冷静に見切ったKIDは、右フックから左フックをジャストミート。尻餅をつくヤヒーラに、KIDは蹴りを連発。これは反則だが、すでに勝負は決していたため、イエローカードでのペナルティが与えられたが、KIDのKO勝利となった。KIDは、これでビビアーノ、今回のヤヒーラと寝技のスペシャリストを連続で撃破。この階級のトップをまた証明した。 ■


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コメント
  山本“KID”徳郁のコメント
※私用ですでに会場を出発。コメントのみの発表
KID 間合いに関しては、攻め込みすぎるとタックルが来るからあれがベスト。パンチは軌道が普通の打ち方ではないので戸惑った。2Rにパンチが目に入ってしまって、2〜3Rは二重に見えていた。最後はしっかりと勝ててよかった。
ハニ・ヤヒーラのコメント
――試合の感想は?
ヤヒーラ いい試合だったと思う。ボクの基本は柔術で、彼は立ち技の選手。それに対抗できたことがよかった。
――計量で苦しんだが、体重の影響は?
ヤヒーラ この試合のオファーは25日前で、その間に体重を落とすのに苦しんだね。その時点で13kgもオーバーしていたから。でも、試合には影響なかったよ。
――KIDのパンチは効いた?
ヤヒーラ 非常に強いパンチを持っていたと思う。
――それでも倒れなかったが。
ヤヒーラ 相手の強いパンチは感じたけど、それは特徴の一部だと考えていた。そのための練習もしていたから、満足のいく試合ができたよ。
――テイクダウンを狙うと発言していたが。
ヤヒーラ ボクのベストは柔術だ。テイクダウンを狙って勝負できたらと思ったんだけど、ボクのパンチも当たっていたから行けるかなって思ったんだよ。
――打撃の特別な練習は?
ヤヒーラ 柔術以外にもここ何年か、ボクシングの練習はしていた。でも、試合が決まってからも特に練習したよ。
――フィニッシュの局面で蹴り上げられたことに関しては?
ヤヒーラ フィニッシュに関しては気がついたら目の前が真っ暗だった。その後のことは、ジャッジに任せるよ。KIDにありがとうと言いたいし、関係者にも感謝しているよ。
――WEC王者のチェイス・ビービーとKID、どっちが強い?
ヤヒーラ KIDだと思うよ。
 
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