第8試合
1R10分、2R5分

2R 判定3-0


青木真也

(日本/パラエストラ東京)
vs ×
チョン・ブギョン

(韓国)

試合内容

大晦日のさいたまスーパーアリーナに『バカサバイバー』が鳴り響く! この日が訪れるのを誰よりも望み、強い気持ちで待ち続けた“Mr.やれんのか”青木真也の登場だ。『HERO'S』ミドル級王者J.Z.カルバンとの一戦は相手の欠場で流れてしまったものの、代わりに出場することになったのは柔道の強豪チョン・ブギョン。シドニー五輪の銀メダリストで、今回が総合デビュー戦ながら練習ではユン・ドンシクを極めることもあるという。だが、青木の心にブレはない。「問われるのは4月から溜めてきたものをどれだけ表現できて、それをどれだけお客さんと共有できるか」と青木。未知の相手との一戦こそ、“Mr.やれんのか”の真価が問われるものになりそうだ。

予期せぬ最終試合となったこの一戦。大歓声の中『バカサバイバー』で入場した青木のスパッツは、なんとゴールド。欠場したJ.Z.カルバンがリングサイドで見つめる中、1Rのゴング。パンチで牽制してくるチョンに組み付き、テイクダウンした青木だったが、ブギョンは下から腕十字。危険な局面だったが青木はこれを脱出するとアキレス腱固め。さらに上に乗って右のパウンドを何度も振り抜いていく。再度のアキレスから、青木は鉄槌を連発。そしてまたアキレス、パウンド。だがブギョンは下からの十字。クラッチで耐えた青木は、なんとか脱出すると上になり、アキレス腱固めを仕掛け、立ち上がる。ここでブギョンに目の腫れでドクターチェックが入る。スタンドで再開すると、ブギョンの左フック、右ストレートがヒット。意外な接戦となった1Rは、ブギョンがクロスガードを取った状態で終了。

2R開始から、1分ほど打撃で牽制しあう両者。青木は右ストレートへのカウンターでタックルを決め、サイドポジションを奪う。両足でブギョンの下半身を固めた青木はじっくりとパンチで攻め込んでいく。そしてしっかりとマウントを取ると、左右のパウンドを連打。さらにバックを奪ってチョーク狙いからパンチ、腕十字狙い。しかしブギョンはこれに耐え、立ち上がったところで試合終了。3-0の判定で勝利した青木だが、複雑な表情で観客に手を合わせた。■


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コメント
青木真也のコメント
──油断があったんですか?
青木 油断っていうか……。4月以降、色々ゴタゴタがあって、「もう、どうなってんだよ〜!!」って言いたかったんだけど、俺が言ったらみんな辞めちゃうと思ったから、ずっと耐えて頑張ってきて。で、相手も変わったりでちょっとあったかも知れないですね。でもナメてたわけじゃなくて、相手は強かったと思います。
──2回ほど危ない場面がありましたけどあれはどういう?
青木 あれはですねえ! そんなにひどくはなかったんですけど、並の選手なら極められてるなっていう。まあ、パッとずらせたんでよかったんですけど、1回目のほうが深かったかな。2回目は伸ばしてくる瞬間に、「外れるな」っていうのがあったんで。まあ、極めばっかりが目立ってますけど、ディフェンスもできるところを見せられたかな、と(笑)。
──試合順の変更があって結果的にメインでしたが?
青木 4月からゴタゴタがあって、対戦相手が変わったり、試合順が変わったりして、青木真也は人としても選手としても強くなれたんじゃないでしょうか。スタッフ、お客さんにありがとうと言いたいです。
──入場で泣いていましたか?
青木 入った瞬間、「青木ーーー!!」って聞こえて、信じてきて良かった、「俺の舞台だぞ!」って思えて、こみ上げてきました。
──2008年のプランは?
青木 世界にはまだまだ強い奴がいるって分かったんですけど、まずはJ.Z.カルバンというテーマをクリアしたいです。
──今日の相手のチョン・ブギョンはどうでしたか?
青木 気持ちが強くていい選手でした。殴っても心が折れないし、もっとキャリアを積めば本当に強い選手になると思います。
──今年は、修斗での試合はありますか?
青木 また難しいこと聞くねぇ……。空気は読んでほしいんだけどぉ。マネージャーどうすか?(と公武堂社長に問いかける)。
公武堂・長谷川社長 日本語ではそういうのをK・Yっていうんだよ(笑)。
青木 まだオファー自体がないから、今のところ予定はありません。ありがとうございました。今年もよろしくお願いします!
チョン・ブギョンのコメント
ノーコメント
 
J.Z.カルバンのコメント
──ファンのためにケガについてと、今回試合ができなかったことについて、説明してください。
カルバン コンバンワ。HERO'Sの試合の前からヒザのケガは分かっていたんですが、まだ大したことなかったので試合しました。でも練習中に同じ場所、半月板を損傷してしまったので今回は見送りました。
──どのくらいの手術を行って、どのくらいで回復しそうですか?
カルバン 手術自体は、非常に簡単なものです。朝、手術して夜には病院を出られる程度のものです。術後は3週間ほどで、回復するようです。
──手術はもうされたんですか?
カルバン まだです。
──青木真也選手の試合を見てどうでしたか?
カルバン 青木選手はもっとやれると思って見ていました。でもギリギリで相手選手が変わって厳しかったんではないでしょうか。相手のことも調べられませんし。青木は2度も腕ひしぎをかけられて、ビックリしたでしょう。
──今後、青木選手との対戦は実現しそうですか?
カルバン それはもう決まっています。3月15日のHERO'Sでやります。
──ブラジルの報道で、「12月5日に手術したんじゃないのか?」 という噂がありますが?
カルバン それは違います。その日はMRIを撮ったんです。その結果、手術が必要と分かりました。
──青木選手の試合を見て穴を見つけたり、戦略的に役立つことはありましたか?
カルバン それはそうですね。選手のことは試合を見れば見るほど学べますから。でも自分は、今回の相手(チョン・ブギョン選手)とは闘い方が違いますから、青木選手の対応も変わってくると思います。
 
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