アラン・カラエフ
「(前回の試合で)スタミナがないと分かったので、スパーをよりやるようにした。サップはとても強い選手だと思っている。とにかく、1Rは気を付けないといけない。(サップへ)成功を祈っているよ」

 やはり、野獣は野獣だった。  6月14日のK-1ジャパンGPを制したサップは、興奮も冷めやらぬ大会終了からわずか4日後に届いたカラエフ戦のオファーをあっさり快諾。6月最後の週には、9日間、特訓のために鬼軍曹サム・グレコと共に中国へと旅立っていった。

 中国では雲南省の省都・昆明(クンミン)に滞在。昆明は海抜1,891メートルの高地で、三方を山に囲まれた都市だ。空気が非常に薄く、呼吸するだけでも困難という土地だけに、スタミナに弱点のあるサップが特訓をするには打ってつけの場所である。実際に日本からも高地トレーニングをすべく、マラソン選手が来ていたほど有名な土地なのだ。

 その昆明でサップとグレコは現地の中国武術とトレーニングを敢行。「彼らはパンチ、キック、そして相手を地面に叩き落とす技術を持っている。これはMMAのためになると思った」とどん欲に中国武術を吸収した。

 ところが、サップとグレコの特訓は中国武術だけでは終わらなかった。なんと、蛋白を取るために、サソリやミミズなどのゲテモノ食いまでやってのけていたのである。気になる味については「フライドポテトの味がした」とのこと。食したサソリは大きな物で、姿形がハッキリしており、まともな神経を持った人間なら、とても口にできる代物ではない。

 当初、サップもこのゲテモノ食いにだけは文句を言っていたらしいのだが、「水曜日にその効果が表れればいい。相手にチクッと刺さればいいんじゃないか」と今ではすっかりゲテモノ食いがお気に召したようで、ジョークまで飛び出す始末。  会見を、「カラエフ! ビーストが潰してやる、フォッフォッフォッフォ!」と得意の高笑いで締めたサップ。果たして、サップのゲテモノ食い特訓の成果は表れるのか? 全ては7・6『HERO'S』で明らかになる。■

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