5月2日、TBS社屋&新高輪プリンスホテル/『Sammy Presents HERO'S 2006 ミドル級世界最強王者決定トーナメント06 開幕戦』計量&記者会見
いよいよ決戦の前日。5・3HERO'Sへ向けて、出場全選手が一堂に会した。秋山成勲、所英男、宇野薫、永田克彦、曙、ドン・フライ、期待の大型ファイターのアントニオ・シウバなど、彼らが並ぶだけで言葉を失うほど豪華なメンバーが揃っている。
だが、そのなかでも一際、眩い光を放っていたのは、やはりミドル級世界王者の山本“KID”徳郁だ。そして、KIDと闘う宮田和幸も異彩を放っている。二人が向かい合うだけで、会見場の空気が変わる。それは、二人が完璧に仕上げてきたからだろう。計量では、彫刻のようなKIDの肉体が露になり、いかに彼が最高のコンディションを整えてきたかが分かる。対する宮田も、まったく無駄のない、まるで芸術のような肉体を曝け出した。世界の強豪が集まると、どうしても日本人は肉体で劣ることが多くなるが、二人は別次元といってもいい。
それは、二人がレスリングをやっていたことが大きい。KIDは、総合格闘技を始めるまで、レスリングで結果を残してきた。そして宮田は、レスリング日本代表としてオリンピックにも出場している。永田もそうだが、五輪ファイターというのは、それだけで特別な存在なのである。
KIDは記者会見で「本物のレスラーと、総合で闘いたかった」とコメントした。これは本心だろう。レスリング日本代表がいかに特別な存在なのかは、KIDが誰よりも知っているからだ。そのためにKIDは今回、母校の山梨学院大で、レスリング特訓をしてきた。宮田の高速タックルを切ることができなければ、不利なポジションになるからだ。公開練習では、打撃を打ったあとに、すかさずタックルを切る動作を入れたのは、つまりそういうことである。
それだけではなく、今回は競輪の選手が使う自転車で、特別な練習をしてきたことを個別インタビューで明かした。あまり、特別なトレーニングをしないことで有名なKIDが、ここまでやるには、宮田がかなりの強敵であること証明している。
むろんKIDだけではない。宮田は、キックボクシングの強化トレーニングをこなしてきた。これは、KIDと打撃で、ある程度は打ち合うことができなければ、勝てないと計算したからだろう。タックルは、おそらく宮田の方が上。あと怖いのは、打撃だけ。彼がキックの練習に重きを置くのは、当然といっていい。
そうして準備してきた二人だからこそ、出場選手全員のなかに並んでも、光輝いていられるのではないだろうか。関係者の予想では、実績とキャリアでKIDがやや有利の声が比較的多い。だが、宮田が勝つかもしれないという声も、じつは半分近くある。KIDか宮田か、すべては明日、明らかにされる。一つだけ言えるのは、どちらが勝つにしてもHERO'S史上に残る名勝負になるだろということ。明日のゴングが、今から待ち遠しい。
なお、上山龍紀と闘う予定だったギルバート・メレンデスが足のケガのため、欠場に。代わりに、メレンデスからチョークで一本勝ちを収めているハニ・ヤヒーラが出場することになった。そして、山本宜久が練習中にギックリ腰になり、浜中和宏がWAKASHOYOと対戦することに変更された。欠場の選手が出たが、それを補って余りあるカードになったといえる。
また、今大会のチケットは、当日券をわずかながらご用意。まだチケットをご購入されていない方は、午後12時30分より、当日券売り場にて発売しますので、お早めにお並びください!!■
▼試合順がついに発表!
5・3『Sammy Presents HERO'S 2006』実施概要
▼選手のコメント
▼チケットデジタル先行発売は5/3朝10時スタート!
8・5★有明コロシアム
>>『Sammy Presents HERO'S 2006』チケット購入
8・5★有明コロシアム
>>『Sammy Presents HERO'S 2006』実施概要
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