【エメリヤーエンコ・ヒョードル】
日本で大晦日を過ごすのは5回目で、とにかくまた日本のファンのみんなの前で試合が出来て嬉しいです。試合が始まって、闘ってみないと分からないんですが、コンディションは最高です。また日本のリングに上がる事を決めたのは、これまで私の事を日本のファンが世界で一番熱く応援してくれたからです。最近の正月はいつも日本で友達と集まって、新年の乾杯をして飲んで騒いで楽しく過ごしている。

(ホンマンの印象は?)大きいですね。非常に大きいファイターです。これまで私が闘った中で一番大きい。(過去に長身のセーム・シュルトと闘って勝っているが?)たしかにその経験に基づきながら今回の作戦を立てました。私はファイターとしてそんなに大きくはないが、いろんなテクニックを完璧に習得しようという事に重きをおいていますので、肉体のサイズじゃなく知識と技が大事だと思っています。

(どんな試合を見せたい?)ファンが喜ぶ試合がしたい。そしてまた私の試合を観に来てくれるような試合をしたいと思っています。これまでもセーム・シュルト、ミルコ・クロコップ、ゲーリー・グッドリッジ、マーク・ハントといったK-1の強豪と闘ってきましたが、今回もK-1の選手と闘えるという事で、とても名誉な事だと考えています。私の事を「人類最強」と言ってくれるのはもちろん嬉しいですが、自分ではそうは思っていません。まだ闘っていない選手がたくさんいます。もっともっと闘いたいと思います。

 
     


【チェ・ホンマン】
順調に練習をすることができた。自分の練習というものができたし、勝算はあると思う。右指のテーピング? ああ、特に問題ないです。(日本語で)パンチニモンダイナイデス。オープンフィンガーグローブは思っていたより全然殴りやすい。このグローブで俺がパンチを打ったら、相手はかなり痛いと思うよ。この試合は韓国のファンたちもとても期待しているし、彼らのためにも頑張りたいという気持ちがある。今回はヒョードルのホームリングで、会場の雰囲気などで不利な面もあると思うが普段通りに試合をしたい。大阪の『Dynamite!!』の会場でもこの試合が流れるんでしょう? それは凄くいいことだと思う。

前に「この試合ではクレイジーになる」と言ったけど、俺がクレイジーになるとどうなるか自分でも想像ができないんだ。試合ではかなり興奮してクレイジーになっちゃうと思う。ヒョードルが俺を「叩きのめすだけ」と言っているそうだが、それに関して特に言うことはない。すべては試合で見せる。彼は人類最強と呼ばれているが、たしかにそうだと思う。この試合で彼に勝っても、俺が人類最強と呼べるかどうかはわからないな(笑)。入場のダンス? やるかもしれないし、やらないかもしれない。試合直前にユン・ドンシクから頭を一発殴ってもらって気合いを入れていくよ。

 
     


【三崎和雄】
いつも通り、穏やかな感じです。練習は追い込みをかけたものを一週間前までやってきたので。総合格闘家としていかなる動きにも対応できるっていうのがポイントですね。このカードが決まった時は「ついにきたな」と。カードが決まる前に、自分の中で彼に対する対戦というのを強く願っていましたんで、「神様ありがとう」っていう気持ちですね。僕の中ではこれまで(秋山とは)正直交わることはないかな、と。彼とは違う道、人生を歩んでるんで。それがある時期を境に180度変わりまして「この男とやりたいな」と思うようになりました。

(ホームリングとなるが?)どうなんですかね? そのへんの意識はないですけど、応援してくれる人達、信じてくれる人達のために闘いますので、それが多い少ない関係なしにリングに上がります。(以前、「秋山は勘が鋭い」と言っていたが?)勘というのは、“闘い=動物的勘”という表現なんですね。動物は自分で自分の身を守りますが、彼も自分の身を守るところに長けていると思います。僕は自分自身すべてにおいて自信は持ってますけど、リングに上がってみなければどっちの本能がより強いかは分かりません。ゴングが鳴って初めて分かると思います。僕はこの試合で「勝つ」という事に全力を尽くしますし、ファイターはみんな「勝つ」という気持ちは持っている。僕自身も勝つという気持ちは持ってますが、それ以上にみんなに何かを伝えたいと思っているんで、この試合を熱望してきました。ここ数年でしょうか、格闘家になった当初は世界で一番強い男を目指して試合をしてきましたが、それだけが目的なのは違うんじゃないかなという気がしてきまして。神様から与えられたメッセージを人に伝えるというのが大事なのではないかと。

(人に何を伝えたい?)言葉で表現するのは難しい事で、僕は格闘家ですから裸でぶつかり合って、それで感じさせる職業ですから、何か僕の心の声が聞こえたらいいなと思います。(秋山の)寝技の技術やフィジカル的な部分はさほど問題ではないんですよ。やはり動物的な本能な部分というものが闘ううえで一番怖い部分だと思ってます。技術の怖さは感じていません。

 
     
 
【秋山成勲】
今の気持ちは別に普通です。普段通りっていうか、いつもと何も変わりはないですね。(試合まで)普段通りにゆっくり過ごせたらいいかなと思います。(三崎選手の印象は)素晴らしい選手だと思いますし、経験も戦績も実力も素晴らしい選手だと思います。オールラウンダーなんでポイントは全局面じゃないですかね。どんな局面でもどんな場面でもポイントは生まれるような気がします。

(大晦日の試合というのは)毎年恒例となって僕達(ファイター)にとっては嬉しいですね。今回、会場がアウェーになる事はほとんど意識してないです。あまりアウェーだとかというのは考えてなくて、どれだけ自分らしく自然体でいけるかだと思います。でも、分かんないですね。気にしないって言っても、気にすると思うんでそれも全部受け入れられたらといいなと思います。結果がどうあったにしろそれはひとつの人生として良かったと、あとあと思えるようになればいいと思います。(試合に勝ったらリング上で「○○最高」って叫びたい?)何も考えてないです。その場その場で思いつきで言ってるんで、何もなければ一礼して帰ります。

 
     
 
【青木真也】
みんな「バタバタした一年」って言うんですけど、本人としては何もなかった一年ですから(笑)。何も変わらずですね。こんな性格ですから、何も深い事考えてないですからね。だから4月以降も自分らしく生きてましたね。試合前はとにかくよく寝ますね。まあ直前は練習もないし、寝るしかないんですけど(笑)。今は寝て力を溜めている状態ですね。相手の柔道の試合は観た事ないですけど、でもそんなの関係ないですからね、対戦相手とか情報とかいまさらそんなことを考えてもしょうがないし、僕はベストなコンディションを作ってベストな試合をするだけですから。

情報がないって事が不安かって言われても、これからの人生のほうが不安なわけで(笑)。イメージは感性です。相手とこう触れ合った時にどう化学反応を起こすか。そこで自分のカラダがどう動くですね。それだけ僕はやるだけの事をやってますからね。やるだけの力と経験を積んでますからね。“ミスター・やれんのか!”として問われる事は、4月以降溜めてきたものをどんだけ表現できて、どんだけお客さんと共有できるか、それだけだと思います。

 
     
 
【チョン・ブギョン】
今回、急に参戦が決まり、十分な準備もできなかったし年末の大きなイベントということでプレッシャーを感じています。総合の練習は、本格的に始めてから2カ月です。私はオリンピックで銀メダルを獲りましたが、なにより新しいジャンルに挑戦したいという気持ちが強かったし、プロとアマの違いがどれだけあるのか知りたかった。道衣はたぶん脱いで闘うことになると思います。私は柔道出身なので打撃よりもグラウンド中心で闘うことになると思う。

相手の青木選手は外見はそんなに格闘技をやっているふうには見えませんが、動きは柔軟で非常に強い選手だと思います。彼も柔道出身だそうですが、総合の経験はやはり向こうのほうが優ってると思います。ただ臆することなく闘います。彼からはトリッキーな動きや自分の知らない技が出てくるとは思うが、それは青木選手も同じことです。私に関する情報がほとんどないでしょうから、彼の知らない技を出したいと思っています。ユン・ドンシクからは試合の運び方や展開など多くを学んでいます。

この大会にはチェ・ホンマンも出場するということで、韓国での注目度は非常に高いです。そんな大会に出場でき、嬉しく思っています。とても大きな試合で、準備期間は足りないが思いっきり闘いたい。この一戦は、青木選手が6:4で有利だと思いますが、私が勝つなら寝技だと思います。柔道時代も得意だったのは寝技でしたし、その力を発揮したいと思います。

 
   
 

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